顧客志向 〜フィリップ・コトラーさんのご本から 3

 真に顧客志向となるためには、ブランド・マネジャーではなく顧客マネジャ(もしくは顧客グループ・マネジャ)に管理を任せるべきだ。顧客マネジャの役割は、顧客が関心を持ちそうな製品やサービスを割り出し、製品マネジャやブランド・マネジャと協力して、それらを提供することである。 ほとんどの企業が顧客中心主義というよりも、製品主導主義の立場に立っている。その思考プロセスを図示すると次のようになる。

  資産 → 投入(インプット) → 提供物 → チャネル → 顧客

こうした企業は、製品主導型で資産に莫大な投資を行なっているため、想定しうるあらゆる顧客に提供物を押しつけようとする。個々の顧客の違いや価値には注意が行き渡らない。個々の顧客をよく知らないために、クロス・せリング(抱き合わせ販売)やアップ・セリング(高値販売)もうまくいかない。どちらも、顧客1人ひとりについての取引情報を集めるとともに、彼らがほかに興味を持ちそうなものを推測する必要があるからだ。

 顧客志向の企業は、上とは異なるアプローチをとっている。それは、知覚−反応マーケティングと呼ばれるもので、以下のようなプロセスをたどる。

 顧客 → チャネル → 提供物 → 投入(インプット) → 資産

顧客を理解することから始めれば、チャネル、提供物、投入、資産をより適切なかたちで展開できるようになる

想定しうるあらゆる顧客に提供物を押しつけようとする..パッケージ化のへいがいですね、こうりつはあがるけれどほしいものでなくなってしまう。ばらんすでしょか
コトラーのマーケティング・コンセプト