よい人間関係をもつ秘訣 〜ドラッカーさんのご本から 4

 第3に、自己啓発と人材育成はその成果の大部分が、貢献に焦点を合わせるかどうかにかかっている。「組織の業績に対する自らののもっとも重要な貢献は何か」を自問することは、事実上「いかなる自己啓発が必要か」「なすべき貢献のためには、いかなる知識や技能を身につけるべきか」「いかなる強みを仕事に適用すべきか」「いかなる基準をもって自らの基準とするか」を考えることである。
 貢献に焦点を合わせるならば、部下、同僚、上司を問わず、他の人の自己啓発を触発することにもなる。属人的な基準ではなく、仕事のニーズに根ざした基準を設定することになる。すなわち、卓越性の要求である。強い意欲と、野心的な目標を、大きな影響力のある仕事の追及である。
 われわれは、自己啓発と人材育成について多くを知らない。しかし、唯一知っていることがある。知識労働者は、自らに課される要求に応じて成長する。自らが業績や達成とみなすものに従って成長する。自らが自らに求めるものが少なければ、成長しない。だが多くを求めるなら、何も達成しない者と同じ程度の努力で、巨人に迄成長する

多くを求めるなら、何も達成しない者と同じ程度の努力で、巨人に迄成長する..ありがたきごしんたく、もとめつづける!
プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))