時間を管理する 〜ドラッカーさんのご本から 5

 今日、増大する余暇の過ごし方について困っているのは、知識労働者ではない。反対に、彼らの労働時間はますます長くなっており、時間への要求はさらに増大している。時間不足は、改善されるどころか、悪化していく。
 このような事態に重大な原因の一つは、高い生活水準というものが、創造と変革の経済を前提としているところにある。創造と変革は、時間に対して膨大な要求を突きつける。短時間のうちに考えたり、行なったりすることのできるのは、すでに知っていることを考えるか、すでに行なっていることを行なうときだけである。
 第2次世界大戦後のイギリス経済の不振についてはいろいろいわれているが、その原因の一つは、古い世代の企業人たちが、肉体労働者と同じように楽をし、同じように短時間の労働ですまそうとしたことにある。そのようなことが可能なのは、企業にしても、産業界全体にしても、既存の枠にしがみつき、創造と変革を避けることが許される場合だけである

短時間のうちに考えたり、行なったりすることのできるのは、すでに知っていることを考えるか、すでに行なっていることを行なうときだけ..きびしーっ! だからこそしんりですね、そうぞうとへんかく、いざかくごです
プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))