本気で語ることの難しさ 〜田坂広志さんのご本から 4

 この「本気」ということを考えるとき、忘れてはならない、さらに大切なことがあります。それは「ポジティブ・シンキング」ということです。すなわち、「本気で語る」とは、「本気で信じる」ということなのです。その夢がかならず実現するというポジティブなイメージを描き、それを本気で信じることなのです。
 しかし、言葉で言うのは簡単ですが、実際にやってみると、その難しさがよくわかります。(中略)あたかもプラスとマイナスの電荷が同時に発生することに似ています。いかに表層意識でポジティブなことを念じてみても、それを強く念じれば念じるほど、かならずそれに応じただけ、深層意識にネガティブな気持ちが生まれてしまうのです。
 したがって、もし誰かが本当にポジティブ・シンキングを行ないたいのであれば、その人に求められるのは、実は「念の強さ」ではなく、「無邪気さ」や「純粋さ」なのです。自分の描く夢の実現を無邪気に信じることのできる力や、その実現をただひたすら純粋に祈ることのできる力こそが求められるのです。そして、そうした力は、ときに「天が与える」とでも呼ぶべき稀有な能力であることも、またひとつの事実なのです

自分の描く夢の実現を無邪気に信じることのできる力..けうなのうりょく、まさにGIFTですね。”じんじをつくしててんめいをまつ”のでなく”てんめいをしんじてじんじをつくす”といった朋がいます、しんじるちからですね
仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)