私が知らなかったこと 〜神田昌典さんのご本から 10

 1つには、完璧を目指さないこと。不完全、曖昧さを許容すること。まず重要なのは、世の中に完璧はないということである。会社も人生もすべて100%完璧ということはない。逆に100%完璧だったら、逆にどこかから影が噴出すると思って気をつけたほうがいい。家は汚れているぐらいがいい。家庭は不満なぐらいがいい。会社も不満なぐらいがちょうどいい。表があれば、裏もある。突出すれば、欠けるものがでてくる。だからカリカリしないで、気楽にやったほうがいい。
 2つめには、当り前の話だが、家族を大事にすること。子供や妻は、自分の影をみせてくれる存在である。家族に嫌な面があったら、それは自分の姿を忠実に映してくれる鏡である。家族が暮らしているのは、お互い学びがあるからである。相手の嫌な面を見るたびに、自分はどんな学びを得るべきなのかを考えること。その学びを得なければ、同じことが繰り返し起こることになる。
 3つめには、稼いだお金を有効に使うこと。お金を稼げば稼ぐほど、そのお金をどのように社会に還元するかについて真剣に考えなければならない。欧米の資産家は、収入の10%は必ず寄付をするという習慣がある。慈善事業にお金(エネルギー)を回すというのは、影が濃くなるのをコントロールするという役割があるのだろう。いわゆる浄財というコンセプトだ。
 最期に、私がサラリーマンを独立し、2年で10倍を超える年収を得た結果、学んだことがある。やっぱりお金じゃない。新しい自分に出会うことが重要なんだなあ。お金があろうと、お金がなかろうと幸せには関係ない。いままでの自分の枠を取り外していく。いままで見えなかった現実が開ける。それが幸せなんだと。
 こんな当り前のことに気づくために、私はずいぶん、回り道をした。あなたも、きっと回り道をするだろう。でも私は、そのことを伝えておきたかった。私が先輩から教えて頂いた貴重な智恵を、無駄にしないために。そして、あなたに非常識に自由で、豊かな生活と同時に、こころの成長を実現していただくために..

いままでの自分の枠を取り外していく。いままで見えなかった現実が開ける。それが幸せ..ありがとうございます、しあわせです、ありがとうございます!
非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣