お金に嫌われない、お金の使い方 〜神田昌典さんのご本から 9

 お金はあるところに集まる。このような単純な事実を前提とすれば、お金持ちになる方法は、明らかである。とにかく現金が毎月増えるような”お金の流れ”を作ればいいのだ。このことをむずかしく言うと「キャッシュフロー経営」という。名前は聞いたことがあるだろうが、その本質を知っている人はほとんどいない。
 一般的にキャッシュフロー経営というと、決算書からキャッシュフロー計算書(C/F)を作り出し、会社の現在価値(NPV)はいくらか、なんて計算することが重要だと思われている。ところが、これは財務の知識であり、智恵ではない。計算書の裏にある”お金の習性”を知らないから、根本的な間違をする。例えば、浅智恵の経営者は、ちょっと儲かると、儲かる状況が今後も続くと思い込み、借金をして自社ビルを建てる。すると、せっかくお金が入る流れがあったのに、出て行く流れを作ってしまう。お金はエネルギーだから、エネルギーが低下するのである。家を建てると、病気になるというのも同じ理由である。 (中略)
 小川の水を、小さじ一杯で掬うぐらいだったら、影響はない。ところが、それをバケツ一杯汲むとどうなるか? 流れが変わる。その後、元に戻すのは難しい。ベンツを買っても、家を建てるのもいいんだが、ローンの支払額が、流れに趨勢に影響を与えない程度に抑えておく。つまり「ランチェスターの法則」を考えれば、収入の11%以下であれば、さほど問題はないのだが、それ以上だと、今度は全体の流れを変えてしまって、取り返しがつかないことになるリスクがある、ということだ。つまり、贅沢がいけないわけではないんだ。
 お金の流れを変えるほど、自制心なくて贅沢をすることは、お金に嫌われますよ、ということだ

計算書の裏にある”お金の習性”..なるほど、どうぐいぜんのほんしつですね。ふえるながれをつくる、しょうちしました!
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