〜リチャード・J・ライダーさんのご本から 9

 ホドザの人びとは森のなかの道で迷ってもパニックを起こさなかった。自分がどこにいて、次にどこに行くべきかを、狂ったように捜そうともしなかった。その代わり、彼らは自分の感覚を使った。耳を傾けた。見た。自分にその感覚を経験させていたのだ。
 今日のように変化の激しい世のなかでは、私たちはしばしば迷子になったと感じる。そして自分が慣れ親しんだ場所、自分の位置が確かめられる場所へと引き返そうとする。しかし、戻るべき場所は永遠になくなってしまっている。迷子の状態が、慣れ親しんだ場所になってきている。そこで私たちは、ホドザの人たちのように、その経験を自分を見いだす道に帰る方法を探さなければならない。
 新しいものに直面する勇気をもち、学ぶ必要性を受容する必要がある。旅行者と冒険者の態度は違う。旅行者は、単に人生を訪問してリストにある場所をチェックしていくだけだ。冒険者は、人生を体験する。この違いは、結局のところ喜んで迷子になろうとするかどうかで決まるといえよう

彼らは自分の感覚を使った。耳を傾けた。見た。自分にその感覚を経験させていたのだ..Jobsさんもいわく、じぶんのうちなるちょっかんは、もうとっくのむかしにしっている、でしたね。 みずからに問う!
人生に必要な荷物 いらない荷物 (サンマーク文庫)