品格よく疑う 〜金井嘉宏さんのご本から 3

 何をどのように学ぶのがいいのかがわかっている世界では、学習は一重ループである。たとえば、野球のルールを教えるのに、深い内省はいらない。ルール・ブックを渡すだけで済むかもしれない。それで知識は伝わるが、新たな知識は生まれない。
 これに対して、そもそも何を中心として教えるべきか、それをどのように学習してもらうのがよいかを探りながら、知識を生成・伝授・高度化する世界がある。どうすればホームランを打てるか、バッティングの達人でも教えるのは難しい。そこでは、二重ループの学習が望まれる。
 二重ループと呼ばれる理由は、単なる学習(learning)と異なり、学習の仕方の学習(learning how to learn)を伴うからである

学習の仕方の学習..羽根拓也先生とかれるところのActive Learning、関心空間の”つながり”、目利きのわざのけいしょうは、まなぶよりまねるにちかいのでしょうね
ニューウェーブ・マネジメント―思索する経営