知らないことは知らないと自覚する 〜金井嘉宏さんのご本から

 この裏マネジメントを特徴づける諸仮定は、従来の管理で当然視されてきたいくつかの諸仮定(これまでの管理の常識や、古手の管理者の持論)に疑問を提示する。まずなによりも、階層上で上位だから、知識のうえでも優位だという発想がない。上に立つものでも、知らないことはわんさとある。それを素直に認めて、いっしょにがんばろうというのは、けっこう難しい。つい伝統的管理者のイメージで「管理者たるもの・・」と考えると、知らないとはいえなくなる。(中略)
 管理者は、権限のひとというより、議論のリーダーというほうがしっくりする。ひとに思いきり任せるときには、未知のことゆえに任せるという姿勢が見られる。船長は船のことならなんでも知っているのに、その既知のことを船乗りに任せるのとはちがう姿勢である

管理者は、権限のひとというより、議論のリーダー..よいいみでわりきりが たいせつですね。こころざしはたかく、めせんはいっしょにでしょうか
ニューウェーブ・マネジメント―思索する経営