あとがきから 〜糸瀬茂さんのご本から 10

 アングロサクソン型の経済になってしまうと必然的に起きてしまう問題として、心配されているのが貧富の差の拡大だ。この点をどう捉えるか、ずいぶん悩んだ。これについて、町田さんが「円が動く」の中で、次のように述べている。「効率的な政策を考えれば、例えば100人が100万円ずつの貯金を持っているより、1人の人間が1億円の貯金を持っていたほうがいい。と言うのは、大金持ちが増えれば増えるほど、このお金がなくても生活には困らない。だから全額なくなっても構わない、という資金が大量に社会に出回るようになる。だからベンチャー・ビジネスも起こる。一方、分配政策を重視すれば、100人が100万円ずつを持つ社会を目指すことになる。だが、これでは客車ばかりが増え、機関車が育たない。従って列車は動かない

客車ばかりが増え、機関車が育たない..てんかこっかのこころざしもたいせつですね
アングロサクソンになれる人が成功する―なぜ彼らのビジネス・スタイルが最強なのか