トップはどんな人? 〜糸瀬茂さんのご本から 4

 トップはあくまでもスペシャリスト出身者であり、決してトップとなるために帝王学を身に付けたジェネラリストではない(かつて企業の誕生初期には二代目経営者もいたが)。(中略)
 それぞれの現場で一流のスペシャリストとして名を成すこと、それがトップへの階段を上るための必須条件であるといってよい。そうした一流のスペシャリストに、たまたまリーダーシップやカリスマ性、さらに経営管理能力(マネジメント・スキル)や外部との交渉能力が備わっていた「結果」、社長や会長の職に就いていった。社長や会長になっても、決して「安泰の場」ではありません。今度はそこで「プロの経営者としての実績責任」がつきまとう。1年を経ずして、株主からクビにされる。(中略)
 ところでアングロサクソン型の組織では、誰もが社長や会長に「なりたがっている」わけではない。例えば投資銀行では、社長よりも高い給料をもらっているトレーダーも多くいる。こうした人たちは必ずしもマネジメント・スキルがないというのではなく、むしろ自分が現場の「プロデューサ(生産者)」であることに喜びを見出し、社長になることに興味がない

一流のスペシャリストに、たまたまリーダーシップやカリスマ性、さらに経営管理能力(マネジメント・スキル)や外部との交渉能力が備わっていた「結果」..う〜ん、なるほど。 とてもよくわかる、あざやかなかいせつですね
アングロサクソンになれる人が成功する―なぜ彼らのビジネス・スタイルが最強なのか