希望の力 〜ダニエル・ゴールマンさんのご本から 3

 最近の研究によって、希望は苦悩の闇にささやかな光を投げかける以上のものであることがわかってきた。学校での活躍から面倒な仕事の完遂にいたるまで、希望は人生のさまざまな局面に極めて強い影響を及ぼしている。専門的に言えば、希望は単に「何もかもうまくいくだろう」という楽天的予想とは異なる。スナイダはもう少し厳密に、「希望とは目標が何であろうと、目標達成に必要な意思と手段が自分に備わっていると信じること」であると定義している。
 この定義によれば、希望を持ち続ける能力は人によって差があることになる。自分には窮地から脱出する能力や問題を解決する能力が備わっていると思う人もいるだろうし、自分には目標を達成する能力も方法もないと思う人もいるだろう。スナイダによれば、希望を持ちつづける能力の高い人たちに共通な特質として、自分自身に動機づけができること、目的達成の方法を見つける才覚が自分にあると感じていること、困難な状況に陥っても事態がやがて好転するにちがいないと自分を元気づけられること、目標に到達するために別の方法を考えたり達成不能になった目標そのものを変更したりする柔軟性があること、大きすぎる目標を処理可能な小さな目標に分割するセンスを持っていること、などが挙げられるという

希望とは目標が何であろうと、目標達成に必要な意思と手段が自分に備わっていると信じること..”希望という名の拷問”からのりりくですね、”天命を信じて人事を尽くす”とおしえてくれたなかまもいます
EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)