コミュニティ・サイトのマネジメントとビジネス化 〜石井淳蔵さんのご本から 6

 「市場社会が過去の製造企業主導から流通業態主導に移ったが、いまの市場社会のパワーの持ち主は消費者に他なりません。なぜならば、インターネットという媒体を通じて消費者同士で活発なコミュニケーションを行いながら関係のネットワークを広げていくために、この消費者の分析が不可欠になります。しかし現在のすべての企業は、コミュニティ・サイトも含めてですが、消費者の数をもって市場と誤解しています。アイラブスクールは同窓会サイトとして、そのなかでの同じ同門やサークル・メンバ(ほかならぬ潜在顧客) 間の活発なコミュニケーションを行なう場を提供し、結果的に巨大な関係のネットワークを構築することができました。これからアイラブスクールは、さらに進化していくでしょう。
 同窓会サイトで終わるのではなく、会社員サイトも所属軍隊サイトも、さらに地域、婚姻サイト、同名異人サイトなどに広がっていくでしょう。会員数ではすぐ飽和状態になるかもしれないが、関係の数は無限に拡大していきます。関係を重視するアイラブスクールは無限の関係を創造するダイナミクスを抱いているといえます」(同前)。 この第2の仮説こそ、金さんが検証させたかったものであろう。グアンゲ(関係)・ポータル・サイトとしての「アイラブスクール」の地位獲得こそが、彼にとっては「アイラブスクール」における真の成功の印のように聞こえた

(関係)・ポータル・サイト..にほんもmixiでじつげんしました! つぎは”消費者の分析”ですね
インターネット社会のマーケティング―ネット・コミュニティのデザイン