ネットコミュニティは「鏡」である 〜福田敏也さんの一節から 2

 「ネットコミュニティは鏡である」。ネットコミュニティをデザインするとき、私はこの考え方を大切にしています。人は出会いを求め、コミュニケーションを求めてネットに参加する。確かにそのとおりです。がしかし、同時に、人がネットに言葉を放つとき、言葉を放ったその瞬間にその人の繋がりたい欲望の半分は満たされているということも感じるのです。
 それは、潜水艦が自分の場所や相手の位置を把握するのにソナーを発信するようなものだと思います。「僕はこれが好きだよう。好きだよう」をネットに発信し、その反響音を聞く。また違う方角に「僕はこれが好きだよう。好きだよう」を発信し、その反響音を聞く。どんな答えが返ってくるかよりも、返ってくるという事実そのものがうれしい。自分の存在がそうして確認できることがうれしい。関心空間の参加ユーザに女性の比率が高いというのは、ユーザインターフェイスが優しいからというだけではなく、そういったソナーを発信するようなコミュニケーションに対するスキルが、女性の方が高いという傾向があるためではないかと思います。
 ペタろうの使い方を見ていても、男性は飲み会の誘いなど具体的かつはっきりした目的のある時しか使いません。一方、女性はどうでもいいことにも頻繁に利用しています。激動する時代の中でソナーを活用することで、巧みに自分を映し、自分なりの新しい価値観を構築していくことをすでに始めているように思います。ネットコミュニティという大きな池に石を投げて、その波紋の立ち方を見てみたいという欲求。そんな欲望がネットコミュニティに参加しようとする人の気持ちの根源にあることを認識しておくことはとても重要だと思います

ネットコミュニティは鏡である..かつてやはり鏡のめたふぁにたどりついたことがありました、それいじょうでもいかでもないおもみ、にしたかったきがします
ネットコミュニティビジネス入門