期待を明確にする 〜スティーブン・R・コヴィーさんのご本から 6

 人間関係におけるほとんどの問題は、役割と目標を取り巻くあいまいな期待、あるいはお互いの期待像の総意に端を発している。仕事で誰が何をするかという問題にせよ、部屋の掃除や、誰が魚に餌を与え、誰がゴミを出すかという問題にせよ、不明瞭な期待像が、誤解、失望、信頼の引出しに結びついていることは間違いない。ところが、日常私たちの期待は、ほとんど言わず語らずで暗黙のうちに存在している。それは明確に述べられることはないし、説明されることもない。にもかかわらず、私たちはそういう期待を持って、その状況や相手の行動を評価する。
 だからこそ、最初から期待像を明確にすることは預け入れになる。そうするには、最初は大きな時間と労力の投資が必要になるが、長期的な観点から見ると大きな時間と労力の節約になる。期待があいまいであったり共有化されていなかったりすると、人は感情的になり、単純な誤解であったとしてもそれは急速に拡大し、やがては人間関係に大きな問題を生じさせてコミュニケーションの決裂をもたらす。
 期待を明確にすることは、とても勇気のいることである。なぜなら、お互いの相違点を直視し、双方が納得できる期待像を打ち出すよりも、まるで相違点がないかのような振りをし、最終的には何とかなるだろうと思い込む方が楽だからである

説明されることもない。にもかかわらず、私たちはそういう期待を持って、その状況や相手の行動を評価する..おそろしいことです
7つの習慣-成功には原則があった!