相互依存への道 〜スティーブン・R・コヴィーさんのご本から 2

 真の自立を達成することにより、周りの状況に左右されるのではなく、逆に周りの状況に作用を及ぼすことができるようになる。これは、状況や他人に対する依存性から解放されることであり、それなりにふさわしい目標だといえるだろう。しかし、自立は有意義な生活の最終的な目標ではない。 自立的な考え方だけでは、相互依存的な現実に対応できない。自立していても、相互依存的に考えたり行動したりするまで成熟しきれていない人は、独立した生産者として好業績を上げることはあっても、チームの良いメンバやリーダになることはできない。それは、夫婦・家族・組織などの難しい現実の中で成功するのに必要不可欠な相互依存のパラダイムを、その人が、身につけていないからである。
 人生は本来、極めて相互依存的なものである。自立的な考え方で、最大の効果性を達成しようとすることは、まるでテニスをゴルフのクラブでするようなものであり、その現実に見合った道具ではない。 相互依存は、自立よりはるかに成熟した高度な概念である。肉体的・経済的に相互依存をしている人は、自力で結果を出す能力を持っていることは言うまでもないが、ほかの人と協力することによって、より優れた結果を達成することができる。また、精神的な相互依存ができていれば、内的に自分自身の価値を強く感じながらも愛の必要性を認め、ほかの人に愛を与えることも、ほかの人からの愛を受けることもできる。そして、知的な相互依存をしていれば、自分の考えだけではなく、ほかの人の優れたアイデアや思考をも活かすことができる。
 相互依存を達成している人は、ほかの人と深くかつ有意義な関係を築くことができ、彼らの持つ巨大な能力や可能性をいった資源を自由に活用できる。しかしながら、相互依存とは、自立した人しか選べない領域である。依存している人が相互依存に入ることはできない。なぜなら、彼らにはそれだけの人格と自制の力がないからである

まるでテニスをゴルフのクラブでするようなもの..どきっ。せめておなじどうぐでぷれいできますように
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