会社を変える「人間観」 〜柴田昌治さんのご本から 2

 人間とは弱い存在だが、しかし..  では、変革につながる人間観とはどんなものだろうか。 よく私(柴田)たちプロセスデザイナが持つ人間に対する考え方に関して「性善説ですね」という言い方がなされる。しかし、実は私たちはそうは思っていない。人間の本性が善であるとは必ずしも思っていないのだ。 ただ、もし正しいと思うことをするか、悪いと思うことをするか、どちらかを選択せよという問いがあれば、そこに自分の損得が関係しない場合、殆どの人間は、できれば正しいと思うほうを選択する、と私たちは考えている。

 でも、実際に正しいと思うことができるかどうかを考えると、それを選択すると明らかに自分が孤立して損をする場合は、いくらそれが正しいと思えても、そうしないのも人間だ。つまり、自分が孤立するのがわかっているとき、正しいか正しくないかで判断するよりも損か得かで判断するほうを優先しがちなのが人間である。別の言い方をすると、孤立しないと思えるときは損をしても自分の正しいと信じることを行ないたいと思うのが人間だ、というのが私たちプロセスデザイナの人間観である。

 そういう意味で言うと人間というのは、正しいと思うほうを選択するという以上に、基本的には易きに流れてしまいやすいというのが人間だ、と考えているのである。 そして、まさに人間がそういう弱い存在であるとするならば、やはり厳しく管理するしかないのではないかと今までは考えられてきた。 しかし、仮に厳しく管理した場合、いつも間違ったことはしないかというと、実はそうではない。それなりに厳しく管理されているときは間違ったことはしないけれども、目を離したら何をするかわからないから、こういう場合は常に管理していないといけないという話になる

で、かんりコストがぞうだいし、せいさんせいがさがる.. はんぐりーでなくなるとまけるというぼくさーしんわ かな
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