少欲知足のスタンスで行こう 〜ひろさちやさんのご本から 3

 「あなただけ食べたら、食べられない弟がかわいそうでしょう」 ここでは2つの問題を指摘できます。1つは、兄はなぜ弟にケーキを分けようとしないかということです。もう1点は、ケーキを分けて貰えない弟が本当にかわいそうなのか、ということです。分け合って食べる本当の意味は、決して弟がかわいそうだからじゃない。二人で食べる方が美味しいからなんですよ。
 独り占めして食べるより、二人で分け合うほうが美味しく感じられる子になってほしい。そういうほとけさまの智慧を兄弟にもってほしい。親は本来、そんな教育をすべきなんです。しかし「食べられなかった子はかわいそう」という、世の中の物差しで親は教えている。そんな価値観を教えるのは教育ではない。本来の家庭の姿ではない。ただのねぐらなのです

すんません、まちがってました..!
般若心経実践法(小学館文庫)