ソーシャルキャピタルとは何か 〜ウエイン・ベーカーさんのご本から 2

 ソーシャル・キャピタルとは、個人的なネットワークやビジネスのネットワークから得られる資源を指している。情報、アイデア、指示方向、ビジネス・チャンス、冨、権力や影響力、精神的なサポート、さらには善意、信頼、協力などがここで言う資源として挙げられよう。「ソーシャル」という言葉がまさに示すとおり、こうした資源は個人財産ではない。
 これらは1個人に属するかたちで存在しているのではなく、人間関係のネットワークの中に内在するものである。自分の持っている知識、スキル、経験など自分が何を知っているか、ということがヒューマンキャピタルだとすれば、ソーシャル・キャピタルを活用できるかどうかは、だれを知っているか、すなわち、ビジネス・ネットワークの大きさ、質、多様性などによって決定される。さらに言えば、間接的につながりはあるが面識がないという人があなたのネットワークに参加しているような場合においても、ソーシャル・キャピタルを活用できるかどうかという点に影響を及ぼすのである。

ずいぶん身近になりましたね、おかげさまです!
ソーシャル・キャピタル―人と組織の間にある「見えざる資産」を活用する (ミシガン大学ビジネススクール)