新しい社会の主役は誰か 〜ドラッカーさんのご本から

 個々の専門知識はそれだけでは何も生まない。他の専門知識と結合して、初めて生産的な存在となる。知識社会が組織社会となるのはそのためである。企業であれ、企業以外の組織であれ、組織の目的は、専門知識を共同の課題に向けて結合することにある。(中略)
 われわれは、組織社会がいかなる緊張と課題に直面するかをすでに知っている。それは、安定を求めるコミュニティと変化を求める組織の間の緊張であり、また個人と組織の間の緊張であり、両者の間の責任の関係である。あるいは、自律を求める組織のニーズと共同の利益を求める社会のニーズとの間の緊張であり、また組織に対する社会的責任の要求の高まりである。さらには、専門知識をもつ知識労働者と、チームとしての成果を求める組織との間の緊張である。
 これらの緊張は、今後、特に先進国社会で中心的な問題となっていく。いずれも宣言や決議や法律で解決できる問題ではない。実際に問題が発生する場所において、すなわち一つひとつの組織において、あるいは事務所において解決しなければならない問題である

専門知識をもつ知識労働者と、チームとしての成果を求める組織との間の緊張..ひとつひとつのそしきにおいてかいけつ、むかいあういしですね
プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))