「物分かり」のよいマネジャ 〜田坂広志さんのご本から 8

 「体力」と同じことが、「人間力」についても言えます。きわめて高度な精神的能力である「人間力」を高めようと思うならば、やはり、ある人間と真剣に正対し、その人間の精神と格闘し、その精神の緊張が生み出す苦痛と戦いながら、自分の精神の限界に挑戦しなければなりません。それをしない限り、「人間力」が高まっていくことはないのです。
 しかし、こうした「物分かり」のよいマネジャは、無意識に、そうした格闘を避け、苦痛を避けているのです。だから、こうしたマネジャにとって、「物分かり」のよさとは、そうした格闘を避けるためのカムフラージュなのです

ある人間と真剣に正対し、その人間の精神と格闘し、その精神の緊張が生み出す苦痛と戦いながら..すべてがしんけんしょうぶですね、まなびます
仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)