アーキテクチャの設計でコミュニティの自律性を高める 〜前田邦宏さんの一節から

 関心空間を作ったときは正直に言ってここまで考えていなかったのですが、新しくコミュニティ用のシステム設計をするときは、「個人がそのコミュニティらしさという共同行動ルールの中につかる」ようにアーキテクチャ自体を設計することがポイントとなるのではないでしょうか。後付けで考えてみるとそんな風に思います。このようなアーキテクチャのもとで開発されたシステムには、「強力な共同行動ルールがユーザインタフェースの中に盛り込まれている」ことになりますから、後から「あれをするな、これをするな」といった禁則の羅列のような運用ルールを作ってメンバーの行動を縛る必要もなく、自然な状態で盛り上がりを維持できる、居心地のよいコミュニティを提供できるのではないかと思います。
 このように考えると、試験運用期間に友人・知人限定という閉じた状態で、120名という小さい規模で盛り上がっていたネットコミュニティが、一般公開後に6000名以上になっても、まだ同じように高コンテクスト性を保ちながら、荒れずに続いていることが説明できるでしょう

強力な共同行動ルールがユーザインタフェースの中に盛り込まれている..(てまえみそできょうしゅくです) たしかにどうぐでふるまいはかわりますね、さいきんBAGをかえたんですが、なれるまでたいへんでした
ネットコミュニティビジネス入門