人生は学校ではない。学校は知りたいことを知るために行くところだ 〜ニール・ドナルド・ウオルシュさんのご本から 2

 不安はちぢこまり、閉ざし、引きこもり、走り、隠れ、蓄え、傷つけるエネルギである。愛は広がり、解放し、送り出し、とどまり、明るみに出し、分けあい、癒すエネルギである。不安だから身体を衣服で包むのであって、愛があれば裸で立つことができる。不安があるから、もっているもののすべてにしがみつき、かじりつくが、愛があれば、もっているすべてを与えることができる。不安はしっかりと抱えこみ、愛は優しく抱きとる。不安はつかみ、愛は解放する。不安はいらだたせ、愛はなだめる。不安は攻撃し、愛は育む。
 人間の考え、言葉、行為のすべては、どちらかの感情が基になっている。他に選択の余地はない。これ以外の選択肢はないからだ。だが、どちらを選ぶかは自由に決められる。

(ウオルシュ)簡単なことのようにおっしゃいますが、決断しようとすると不安が勝ってしまうほうが多いですよね。それはなぜなのですか?

 不安を抱えて生きるように教えられているからだ。あなたがたは適者生存、いちばん強い者が勝利を得る、いちばん利口な者が成功すると聞かされてきた。いちばん愛らしいものの栄光については、ごくわずかしか語られない。だからーいろいろな方法でーあなたがたは適者になろう、いちばん強くなろう、利口になろうと必死になり、どんな状況も、少しでも劣っていれば負けてしまうという不安におびえる。子供のころからずっと、劣った者が負けると言い聞かされてされてきたためだ。
 あなたがたはもちろん、不安に支えられた行動を選択する。そう教えられてきたからだ。だが、教えてあげよう。愛に支えられた行動をとれば、生き延びるだけでなく、勝利するだけでなく、成功するだけでなく、それ以上のことができる。そのとき、自分はほんとうは何者か、そして何者になりえるのかという、栄光に包まれた経験ができるだろう。そのためには、善意ではあるが間違った教師たちの教えを退け、べつの種類の知恵をもったひとたちの教えに耳を傾けなければいけない

ふあんと、そなえることはちがうと、なにわの師にもまなびました
神との対話―宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ)