担保のない銀行 〜 ベンジャミン・フルフォードさんのご本から

 ある金融マンが、日本の銀行で貸し金庫を借りた。そこに現金を入れて、毎日せっせと出し入れに通った。その様子を見ていた銀行の担当者は、ついに思い余って、彼にこう訊いてきた。「そんなお金があるのなら、なぜ私どもに預金depositをしてくれないのですか?」 すると彼は平然とこう答えたという。「お宅には担保mortgageがないではないか」 これを聞いて、心から笑える人がいるだろうか? 預金というのは、顧客から見れば銀行の借金debtである。つまり、借金である不良債権bad loanを抱えすぎている日本の銀行には、誰もお金を貸さないのだ

むかしばなしでしょか
日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)