<北アルプス絵はがき>事件 〜山田真哉さんのご本から

 「そうねえ、裏金っていうのは、基本的に2パターンあるのね。入金があるのにないように見せる場合と、出金がないのにあるように見せる場合ね」
 「入金があるのをないように見せる場合って、どういうケースなんですか」
 「売上があったのを内緒にしておけば、その売上代金が裏金になるわね。簿外入金というのよ」
 「なるほど。じゃあ、出金がないのにあるように見せる場合というのは、どういうケースなんですか」
 「そうねえ、この場合は偽の出費を作るの。例えば、本当は出張なんかに行っていないのに飛行機代やホテル代を出したように見せかける”カラ出張”とか。そうすれば、その飛行機代やホテル代を裏金として貯めることができるでしょう。こういうのを架空出金というのよ」

いまやおしもおされぬシリーズ、とても新鮮でした。 ちえはむげんですね
女子大生会計士の事件簿