「企業性善説」を捨てよ 〜ベンジャミン・フルフォードさんのご本から 3

 さて、私がマッカーサーだったら、いまこの時点で、日本の普通の人々に言いたいことがある。それは、「企業性善説」を捨ててほしいということだ。日本が本当の資本主義をやっていくなら、この考え方はとても危険だ。日本人には企業性善説というのがあるらしいと私が気づいたのは、例の雪印食品の事件があったからだ。
 雪印食品や日本ハムのような企業不祥事が起こるたびに、「裏切られた」と大合唱が起こる。日本人はなぜか、不正を犯した企業が大企業であればあるほど、「信じられない」という思いで、怒り狂う。が、のどもとを過ぎれば、きれいサッパリ忘れてしまう。「○○は例外」で、他の企業はまさか同じ悪さをしていまい、と思っている。 これが私の言う企業性善説で、「悪さをするのは一握りの例外」という意識である。 しかし、それはこの世界の現実と一致しているだろうか?

和を以って貴しとなす のけつじつがきぎょうだからでしょうか
日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)