5つしかない情報の組織化の方法 〜渡辺保史さんのご本から

 情報に「まとまり」をつける整理=組織化の方法には、たった5つの基準しかない。それは、1)カテゴリ、2)時間、3)位置、4)アルファベット(あるいは50音)順、5)連続量 の5つ。こう主張しているのは、自ら「情報建築家(インフォメーション・アーキテクト)を名乗り、80年代から先駆的な情報のデザインに関する仕事を成し遂げてきたアメリカ人、リチャード・ソール・ワーマンだ。後で述べる電話帳やさまざまなガイドブックの編集デザインで知られるワーマンは、こうした組織化の基準を「究極の5個の帽子掛け」と呼び、これらの方法で個人のファイルキャビネットから多国籍企業の情報整理活動まで、世の中にあるほとんどすべての情報を組織化できる、といっている。
 情報は無限かもしれないが、それを構造化する方法は無限ではないのだ。そして、情報を収めるべき場所があると、その情報ははるかに役立つものになる。どの方法を選ぶかは、自分が語りたいストーリによって決められる。選択方法が違えば、情報は異なったふうに理解することができる。それぞれには多くの変形版が存在するが、主な選択肢の数は有限だと認識していれば、選択が必要な場面でびくびくしなくなる(『情報選択の時代』松岡正剛訳、日本実業出版社

うん、べんりなぼうしかけです
情報デザイン入門―インターネット時代の表現術 (平凡社新書)