夢を捨てたら手段に殺される 〜藤原和博さんのご本から 5

 どこでなにをしてどのように働くかを決める行為は、生き方の選択であり、自分自身で決断する問題だと思う。 1人の人間として、自分の生きがいをもう1度見つめてみる。それは、孤独で不安な作業かもしれない。しかし、その自問自答から逃げずに、正直に生きるという選択をする勇気は、あなたの中にしかない。人のせいや、おかげにしてはいけない。 会社のシステムにただ流されるのではなく、1人の人間として生きる勇気をもつ。自分の決断で行動し、リスクを負ってリターンを得る経験を積み重ねる。
 むしろ、「誰かのため」と目の前の機会を自分の手でとりにいかない理由を誤魔化して、目の輝きを失うことのほうが、家族、とくに次代を生きる子供たちへの負の影響は大きい。「夢」を捨てたら、会社や組織という「手段」に殺されてしまう。

うしろすがたは透けて見えるから..ばんがろー
「よのなか」入門 (王様文庫)