いい仕事を見つける、いい会社を見つける 〜藤原和博さんのご本から 2

結婚相手と同じように、自分が就く仕事や勤める会社についても「ベストチョイス」つまり「唯一の正解」があるように感じてしまうのは、私たちが完成品を消費する生活に慣れきってしまっているからかもしれない。 ブランド品を買い求めるようにカッコいい仕事を探したり、人気ランキング順にブランド企業に会社訪問するのは、そもそも「夢の実現」からもっとも遠い行為である。 なぜなら、それは、他人が時間をかけて築き上げた「他人ブランド」を消費するだけだからだ。
 「消費するだけではお金持ちになれない」ように、就職するだけでいい仕事にありつけるわけがない。ましてや、入社するだけで自動的に幸福をプレゼントしてくれる会社なんて、あるはずもない。いい仕事も、いい会社も、自分で育てあげていくもの。つまりこれも、究極の「育てゲー」の1種なのだ。

じんせいも育てゲー、までいうとあたりまえに.. でもわすれがち?
「よのなか」入門 (王様文庫)