クルマをつくる側と買う側の意識がずれている 〜三浦展さんのご本から 4

自動車メーカの社員は、当然クルマが好きだ。ポルシェやフェラーリに乗っている人もざらにいる。しかし、趣味としてクルマが好きな人の価値観でクルマをつくっては、今や買う人の意識に合わなくなっているといえるのでなはいか。クルマはかかつて、一部の特権階級だけが所有できるものだった。その後比較的所得が高い人が買った。次に、クルマの好きな人、マニアが所有するようになった。しかし今は、好き嫌いや興味があるなしではなく、必要に迫られて買う人が増えた。考えてみればあたりまえの話だ。だからこそ日本中にクルマが5000万台も普及したのだ。金持ちとマニアだけなら500万台もないだろう。

WEBがすくわれるのは、みんな参加できるからカナ
これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる!―マーケティング戦略の狙い目はここだ!